プロとアマチュア

 ここ最近、「プロとアマチュアの違いは何だろう?」ということを考えていて、考えがまとまらないという日々でした。
 そんな折も折、「撮り鉄」に関してネット上がちょっと色々騒がしいことになっていて、その話題に触れてみて頭の中でグルグル掻き混ぜたら化学反応してしっくり来る感触があったので、徒然なるままに書き出してみました。

 どの世界でもそうだと思いますが、プロとアマとの間に必ずしも決定的なスキルの優劣があるわけじゃありません。「なんでプロにならないの?」と驚かれるようなアマチュアの超達人がいるなんて話は珍しくないでしょう。

 プロフェッショナル、つまり職業的であるということは、そのスキルを使ってモノなりサービスを生み出して売るということだと思います。つまり、それを買うクライアント(顧客)がいるわけで、そのクライアントは報酬や締切、場所、制約など様々な条件を提示するはずです。
 で、クライアントと合意した条件の下で、クライアントの求める結果を出せるのがプロフェッショナルではないかと。

 写真で言えば、印刷物やWebなどに掲載する目的の依頼があるわけで、そのほとんどの場合、クライアントには掲載したいタイミングが決まっているでしょうから、締切という条件があります。絶好の天気や理想的な光線状態なんて呑気に待てるとは限りません。被写体によってはその日その時の短い時間で形にしなければならない事もあるでしょう。
 クライアントが企業や官公庁であれば、コンプライアンスを厳しく問われる今の世情、立入禁止場所で撮影したり一般の利用者に迷惑を掛けたりするようなカメラマンを起用したくはないでしょう。法やマナーを破らないこともプロフェッショナルに課せられる条件の一つです。

 もちろんフォトグラファーとしてのスキルが高ければ、条件を克服するための引き出しも増えるでしょう。だからこそ、プロフェッショナルも当然腕を磨きます。そして撮影現場での円滑なコミュニケーション能力であったり、体力や情報収集能力であったり、厳しい条件を打開するために撮影技術以外の引き出しも貪欲に増やし、その中で優先順位の高い物を適宜選択できること。それが単に写真が上手いだけのハイアマチュアとの大きな違いじゃないかと思う訳です。
 自分の引き出しが狭いからって木を切り倒したり、見学者の子供を強制排除するなんて、プロアマ問わずカメラマンとしては下の下。カメラの腕も人間としての総合力もダメダメだと白状しているも同然なのではないでしょうか。

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